講師:鳥居正男(とりい・まさお)様
ノバルティスホールディングジャパン株式会社 代表取締役社長
ノバルティスグループ カントリープレジデント(日本)
今、虎ノ門界隈が大変身しかけています。パリのシャンゼリゼ通りに似た街づくりになるとのことです。すでに虎ノ門ビルと同規模の建物も2棟開発中です。今回お迎えするスピーカーの鳥居さんは、グローバル医薬品企業の日本法人3社の社長を務め、二年前より世界トップの医薬品メーカー、ノバルティスの日本の代表を務められています。日本法人の社員数は、5,500人。そのうち虎ノ門ヒルズだけでも4・5フロアーに何と2,000人の社員さんがおられます。世界中には12万555千人を擁する文句なしに製薬会社ダントツ世界一の企業です。日本ロシュ(スイス系)で21年間勤務。その間アメリカでほぼ3年、スイスで1年半の海外勤務を経験。その後ローヌ・プーランローラー(フランス系)、シェリング・プラウ(アメリカ系)、ベーリンガーインゲルハイム(ドイツ系)の日本代表を歴任。ベーリンガーインゲルハイムによる一般薬老舗のエスエス製薬の買収に伴いエスエス製薬の社長、会長も兼務。日本医薬品直販メーカー協議会会長、日本OTC医薬品協会副会長を歴任。2018年より在日スイス商工会議所副会頭など様々な要職につかれています。こんな超多用な方がVAV倶楽部においでいただくこととなりました。
お若いころから海外への興味が強かった鳥居さんは、上智大学から奨学生としてアメリカの大学へ留学されました。その段階で社会人になったら外資系企業でキャリアを積むことを決められたそうです。経歴は外資系一筋ですが魂は純国産で、日本人が言葉のハンディや異文化への対応が苦手な故にグローバル環境で活躍しきれない現状を歯がゆく思っておられます。謙虚さ、勤勉性、潔癖性、チームワークなど日本人のみが持つ強みはグローバル環境でも必ず大きな力になると確信して日夜業務に励んでおられます。
日本は先進国の中で最も高齢化が進み、すでに4人に1人が65歳以上、今から10年以内には高齢者の5人に1人が認知症になると予測されています。このような状況で今までにないペースの変革を求められている医薬品業界の課題と見通しと、グローバル企業の日本子会社を経営するうえでのチャレンジについてお話しくださいます。謙虚で誠実で優しいお人柄に、私はぐいぐい引き付けられてしまいました。
大変興味深いお話を拝聴し、皆様大変有意義な時間を過ごされました。
鳥居さん、ありがとうございました。